分　類：　バラ目ミカン科キハダ属【環孔材】

分　布：　本州（日本海側は秋田県以南、太平洋側は宮城県以南）～四国、九州

性　質：　陽樹であり、常に十分な陽光を要する。適潤性であるが、やや湿気のある肥沃な深層土を好み、谷間またはこれに接する斜面に最も生育する。生長は早い。比重0.48。辺材は狭く黄白色、心材は黄褐色である。材は強くて軟らかく肌目は粗く木理美しく割裂容易で反張、狂いが少なく工作容易で光沢美がある。有用。

用　途：　建築材（床柱、床板、屋根板、家具装飾用等）、器具材（洋家具、鏡台、箸、箱類、杓子、寄木等）、下駄材、経木、薪炭材、クワの模擬材など。樹皮は黄色染料。内皮は黄檗といい胃腸薬として有用。アイヌ民族はコルク層の発達した樹皮を屋根板や壁板に代用し、果実は薬用に使った。

使用例：　FM・AMワイドラジオ（秋山）

ひと言：　木目が柔らかく美しい。材としても柔らかく扱いやすいがサクい。