kinojiten
トチノキ Aesculus turbinata
分 類: ムクロジ目トチノキ科トチノキ属【散孔材】
分 布: 北海道(石狩以南)~本州、四国、九州(稀産)
性 質: 陰樹であり、あまり強くない日陰に下で堪えてよく育つが、大きくなると次第に陽性を帯び十分な陽光を要するようになる。深い谷間や、やや湿気のある肥沃な土地中腹の緩傾斜地を好みよく生育する。生長はやや早い。比重0.58。辺材は黄白色、心材は帯紅褐緑色。材は軟らかく肌目は緻密で、鉋削加工や乾燥は容易だが狂いが出やすい。木理は美しく光沢がある。耐朽・保存性はないが有用。
用 途: 建築材(和様建築、床柱、建具、天井板、鴨居、装飾用造作等)、器具材(洋家具、碁盤、椅子、机、脚類、指物、紡績用木管等)、楽器類(バイオリンの裏甲板)、丸木舟、彫刻、木鉢など。樹皮は薬用、皮なめし用器具、葉はお茶の代用、喫煙用、物を包むためなどに利用。種子は食用としての加工原料。
使用例: ティーテーブル(松原)
ひと言: トチノキが愛されるのはなんといっても天然がなす杢の美しさゆえ。