kinojiten

ヤブツバキ Camellia japonica

分 類: モクレン目ツバキ科ツバキ属【環孔的散孔材】

分 布: 本州(北部は沿岸部、中部地方)~四国、九州

性 質: 陰樹で、樹陰でもよく発芽し育つ。適応性強く乾湿いずれの土地でも生育する。潮風、塩水に対する抵抗力もあり海岸に近い岩盤上や砂地、急傾斜地にも生ずる。生長はやや遅い。比重0.81。辺材と心材はほぼ同色で鮮黄褐色から紅褐色。木理は緻密、耐朽力大。切削、加工、割裂困難。表面仕上げは良好で磨くと光沢が出る。

用 途: 建築材、器具材(漆器、丸物木地、硝子木型、将棋駒、鐘木、木魚等)、器具材(尺度、折尺等)、琵琶のばち、版木、挽き物、算盤球、電気用コイル、薪炭材など。木炭は蒔絵金粉研磨に用いる。ツゲ、ナツメ、コクタンなどの模擬材。葉は土器研磨、煙草の代用、花は乾燥して蔬菜の駆虫剤に、種子から化粧用・食用等の油、サポニンを含むので洗髪用にも用いる。