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ヤマザクラ Prunus apetala

分 類: バラ目バラ科サクラ属【散孔材】

分 布: 本州(日本海側は秋田県以南、太平洋側は宮城県以南)~四国、九州

性 質: 陽樹であり、常に十分な陽光を要する。適潤またはやや乾燥する肥沃な深層土を好み、向陽の尾根筋またはこれに接する斜面に生育する。生長は早い。比重0.62。辺材は淡黄褐色、心材は赤褐色である。材は堅硬で、やや緻密、割裂容易。耐朽・保存性高く表面仕上がりは良好で光沢美があり有用。

用 途: 建築材(柱、天井板、床板、敷居、鴨居、装飾用造作等)、器具材(洋家具、卓、椅子、机、脚類、文房具、台類、靴型、漆器木地、定木、念珠、楊枝、紡績用木管等)、楽器類(オルガン、ピアノ、バイオリンの弓、琴柱等)、彫刻、ろくろ細工など。樹皮は、曲げ輪を縫う、箕を編む、箒や鉈の柄を巻くなど。花や核果は食用。

使用例: ローテーブル、シェルフ(阪口)、ワークデスク・チェア(近藤)

ひと言: 個体差、個人差もあるでしょうが経験上、寒冷地のヤマザクラと温暖な地域のヤマザクラとでは木目などが違うと言う方とそう違いは感じないと言う方があります。