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ヤマモモ Myrica rubra

分 類: クルミ目ヤマモモ科ヤマモモ属【散孔材】

分 布: 本州(日本海側は福井県以西、太平洋側は房総半島)以南

性 質: 稚幼樹はある程度の日陰にも耐えるが通常温暖な海岸地方に生じ南面の日当たりの良いところに生育する。生長は遅く、深根性で適潤な緩傾斜地または平坦地の肥沃な深層土で生長がよい。乾燥に耐え海岸の岩盤上や尾根筋の乾燥地にもよく育つ。比重0.73.辺材は褐白色、心材は暗紅色、材は堅硬で割裂は困難。

用 途: 器具材(杓子など)、薪炭材等。樹皮は黄色染料、薬剤。根瘤はやせ地の肥料木になる

使用例: 宝石箱(野田)、壁掛け時計(秋山)

ひと言: 杢が美しく色もきれいでとても良い材なので、使っていきたい材です。加工時はねじれ、歪みが多く、ムラを取るのに苦労するので、小物製作に向いています。