kinojiten

ハゼノキ(ロウノキ) Rhus succedanea

分 類: ムクロジ目ウルシ科ウルシ属【環孔材】

分 布: 本州(関東地方南部以南)~四国、九州

性 質: 陽樹であり、常に十分な陽光を要する。やや乾燥する尾根、またはこれに続く傾斜を好み、海岸沿いに多く生ずる。植栽の場合は排水のよい肥沃な日当たりのよい畑地の畦畔、河川沿いの堤防、山麓の緩傾斜地で良好に生育する。生長は早い。比重0.72。辺材は灰色、心材は淡黄色~黄色。材はやや堅硬で、肌目は粗い。

用 途: 器具材(寄木細工、木象嵌、襖の手引き、弓側木、定規、弓)、マッチ軸木材

果実の中果皮を蒸煮、圧搾して得た生蝋は、粘靱性に富み、口紅、乳液、整髪料等化粧品に用いられる。繊維産業として、紡績、染色、捺染用。文具としてクレヨン、絵の具、鉛筆、塗料として電気用、ワックス、加工紙、医薬品など。

使用例: 壁掛け時計(秋山)

ひと言: 天然でここまでの黄色が出るとはおもしろい。辺材の白い部分も良い。