令和元年わた記録(3)綿から糸へ。
そもそもなぜ森と人の環で棉綿のイベントをすることになったのか、ですが。
棉も「木」だから、ということであるし、
棉から綿を採取して織物にしていく過程で道具として木が欠かせないから、でもあります。
・・・こじつけかな?実際には
ダーニングマッシュルームを使った繕いもののworkshopをしたら
次の欲が出てきたという動機が大きいですかね!
まず、たねと綿を分ける作業があります。
小さな植物片をつけずにきれいにたねを取り出すことが一苦労です。
指先で2本の木をくるくる弾き回しながら取る仕組み。
この道具は自前の手づくりです。
これは、げんげの野田さんご指導のもと、ものづくりの得意な5歳児がつくりました。
他に、販売されている木製の「綿繰り機」というのがあります。
たねを分離した綿は、竹に弦を張った「弓」でビンビンとはじいて
細かなごみを取り除いたり、きゅっと固まった繊維をほぐしたりします。
「弓」が武器でなくものづくりの道具に使われることを知ってちょっと感動。
ふわふわになった綿を
「カーダー」というものでくるくるとひとまとめにし、
「しの」にします。
「しの」からつまみ出して糸の始まり。
これも、すばらしく手しごとのカンがいい5歳児が
げんげの野田さんといっしょにつくった「コマ(スピンドル)」でつむぎ始めます。
こうしてできた糸!
染める場合は精練します。
染めないなら精練しないでそれが「生成り」の糸となる。のか~。
(「生成り」の意味を初めてちゃんと知りました。)
またまた自作の織り機で織っていきます。
森と人の環でとれた綿で
マスクとマスクを耳にかけるひもがいくつか、くらいはできるかな?
感染症を防ぐことはできないですが・・・。
それだけでも膨大な手間ですね。
衣服を仕立てるための量を得ようとすると気が遠くなる作業量になりますね。
げんげの野田さん、5歳児、ご指導・ご協力ありがとう!
店番は、昨年1年は記録係だったので
今年6歳児になった「ものづくりセンスの塊」にご指導いただきます!